皮膚がん

【概要・頻度】
皮膚から発生するがんです。
発生する場所によってそれぞれ違う名称がつけられています。皮膚がんの代表的なものが悪性黒色腫、基底細胞がん、有棘細胞癌の3種類です。
紫外線や高齢化、慢性皮膚疾患、放射線、化学物質が危険因子となっているとされています。
1)悪性黒色腫(メラノーマ)
皮膚がんの中でも最も悪性度が高く、他の場所に転移しやすいものです。
表皮の一番下の基底層のメラノサイト細胞ががん化して発生したものです。
全身どこにでも発生する可能性があり、死亡率も高くなっています。

2)基底細胞がん
皮膚がんの中では、もっとも発生頻度の高いものです。表皮の一番下の基底膜という部分から発生したものです。
早期発見で完治の可能性が高くなります。
高齢になるほど、発生頻度は高まります。

3)有棘細胞がん
表皮内の有棘層から発生する皮膚がんです。

【症状】
1)悪性黒色腫(メラノーマ)
①ほくろと皮膚の境界線が不明瞭
②どす黒い
③色にムラがある
④直径7mm以上
⑤足の裏や手のひら意外にも全身に発生する
2)基底細胞癌
①ほくろよりも青黒い
②光沢がある
③顔や頭にできやすい
3)有棘細胞がん
①皮膚が盛り上がったような感じになる。
②ゴツゴツとした感触
③潰瘍ができて、悪臭や出血を伴う
④顔、腕、脚などの四肢に発生しやすい

【検査】
1)問診、視診、触診

2)ダーモスコーピー検査
肉眼では認識しづらい部分を医療用拡大鏡を使って診察します。

3)皮膚生検
採取した細胞を細胞診断します。

4)その他の検査
エコー検査やCT、MRI検査などにより、全身に転移がないかどうかを検査していきます。

【進行】
大きさや浸潤度合によって分類されます。

悪性黒色腫の場合
1)ⅠA期
がんの直径が1mm以下で潰瘍がない場合をいいます。

2)ⅠB期
がんの直径が1mm以下だが、潰瘍がある場合、またはがんの直径が2mm以下で潰瘍がない場合をさします。

3)ⅡA期
がんの大きさが4mm以下で潰瘍がない場合です。

4)ⅡB期
直径が4mm以上で潰瘍がある場合、または直径が4mm以上で潰瘍のない場合です。

5)ⅡC期
がんの直径が4mm以上で潰瘍が確認できる場合をいいます。

6)Ⅲ期
がんの大きさに関わらず、リンパ節への転移が確認できる場合です。

7)Ⅳ期
がんの大きさに関わらず、他の臓器への転移が認められる場合です。

【治療】
1)外科手術

2)化学療法

3)放射線療法

4)インターフェロン治療
インターフェロンはがん抑制やウイルスに効果があるとされていて、皮膚の転移に有効とされています。

5)免疫療法
特に悪性黒色腫には有用とされている治療法です。

参考文献:国立がんセンター