子宮頸がん

【概要・頻度】
子宮に発生する癌のうち、子宮の入り口付近(膣付近)の子宮頸部に発生するものです。さらにその奥の胎児を育てる場所である子宮体部にできるものは子宮体がんとよばれています。
女性特有のがんのひとつであり、性行の経験があれば誰でも発症する可能性があります。
子宮頸がんのうちの約90%でヒトパピローマウイルスが原因となっており、近年では20代30代でも増加してきており、若いうちから発症しやすいがんのひとつです。
また、喫煙も危険因子のひとつです。

【症状】
初期から進行したものまで、ほとんど自覚症状がなく、またあっても気づきにくいのが特徴です。そのため、発見された時には進行が進んでいるということもよくみられます。
①不正出血
②おりものの異常
通常時とは違った、茶褐色や黒褐色のおりものが増える場合があります。
③性行時の出血
④腰痛
⑤坐骨神経痛
⑥下肢の痛み

【検査】
1、膣拡大鏡検査(コルポスコープ診)
子宮粘膜表皮を拡大診察する方法です。

2、画像検査
エコー検査やCT、MRI検査により、浸潤度合いや転移の有無を検査します。

3、細胞診
擦過細胞診または、生検による細胞診で確定診断をします。

【進行(ステージ)】
1)Ⅰ期
病変が子宮頸部内にとどまっているものです。

2)Ⅱ期
病巣部が子宮頸部を越えて浸潤しているが、その広がりが骨盤壁または下部膣部の1/3に達していないものをいいます。

3)Ⅲ期
病巣が子宮頸部を越えて骨盤壁や膣壁の下1/3にまで達しているものです。

4)Ⅳ期
病巣が子宮だけにとどまらずに、広範囲に広がっているものです。

【治療】
1、外科手術
初期のものだと、円錐切除術といってレーザーや電気メスで切除する方法が行われ、妊娠出産をすることも可能です。進行したがんの場合は、子宮の全摘出になる場合もあります。

2、放射線療法
他の方法と併用して使われます。
癌そのものの根治の他、癌細胞を小さくするという目的でも使われます。

3、化学療法
他の場所に転移のある場合や、再発した場合によく用いられる治療法です。