乳がん

【概要・頻度】
乳房の中にある乳腺に発生する癌です。女性特有のがんとして知られており、主に女性に発生頻度が高いが、男性でも発症することもあります。
ホルモン異常や遺伝子異常が原因とされていて、家族性、出産経験がない、高齢出産、肥満傾向の人に発症しやすいとされています。

【症状】
①乳房のしこり
②乳頭陥凹
③乳房皮膚の浮腫・発赤・潰瘍
乳房のしこりがなくても、乳房表面が赤くなったり、痛みや発熱を伴う場合があります。
④転移による腋下リンパ節の腫れ

【検査】
1、視診、触診
乳房にしこりや腫瘤がないかを診ます。
早期発見にはセルフチェックも重要視されています。
・左右の形・大きさ・乳房の高さに違いがないかどうか。
・しこりが触れないかどうか。
・乳房の皮膚にひきつれ、乳頭の凹みがみられないかどうか。
・乳頭にただれがないかどうか。
・乳頭からの分泌液がないかどうか。

2、マンモグラフィー(乳房専用レントゲン)
検診などで行われることも多く、早期発見にも有用な検査です。
40歳以上で定期的な検査が推奨されています。

3、乳腺エコー
しこりが癌であるかどうかを調べるために、病変の観察のために行われる検査です。

4、穿刺細胞診
細胞診で確定診断を行います。

5、血液検査
腫瘍マーカー(CA15-3、BCA225)が陽性になります。

【進行(ステージ)】
1)0期(早期がん)
がんが発生して間もないもので、病巣が乳腺内にとどまっているものです。

2)Ⅰ期
しこりの大きさが2㎝以下であり、リンパ節転移のないものをいいます。

3)Ⅱa期
しこりの大きさが2㎝以下で、腋下リンパ節への転移がある場合、またはしこりの大きさが2~5㎝でリンパ節転移のないものです。

4)Ⅱb期
しこりの大きさが2~5㎝で腋下リンパ節転移がある場合です。

5)Ⅲ期
局所性乳がんと呼ばれています。

6)Ⅳ期
他の臓器に転移がみられる場合です。

【治療】
1、外科手術
しこりだけを除去するもの、乳房の一部を切除するもの、乳房を全部切除するものなどがあります。また、乳房を全摘出した場合も、再建術により乳頭を形成することもできます。

2、化学療法
抗がん剤治療の他にも、ホルモン療法などが行われます。

3、放射線療法