大腸がん

【概要・頻度】
大腸の粘膜に発生する癌で、発生部位により結腸がんと直腸がんに分けられます。発生率は約3:2で結腸がんが多くなっています。
年齢発生頻度は50~60歳代で多いといわれています。

【症状】
大腸のどの部分に病変があるかどうかによって、症状も変わってきます。
(結腸がん、直腸がん)
●初期段階
①無症状
●進行段階
②下痢・血便
がんの他にも痔や大腸ポリープといった良性腫瘍でも出やすく、間違えやすい症状です。しかし、続く場合は要注意です。
③腹痛
進行が進むと腸内で大きくなった腫瘍により、食べ物が通過できない通過障害を引き起こし、そのため腹痛を起こします。
④腫瘤に触れる
⑤腸閉塞(イレウス)
進行が進むと通過障害を引き起こし、それが引き金となって腸閉塞を起こすことがあります。
⑥貧血
⑦体重減少
(直腸がん)
⑧排便時の不快感
⑨残便感
⑩便通の不整
⑪便の狭小化
⑫血便・粘液便

【検査】
1、直腸指診検査
肛門から直腸内に指を入れて、直接直腸内の腫瘤などの確認を行います。

2、便検査
初期の段階で、自覚症状がない場合でも便潜血反応をすると陽性になります。

3、血液検査
腫瘍マーカー(CEA,CA19-9)が陽性になり、鉄欠乏性貧血が認められます。

4、注腸造影検査
大腸に腫瘤や潰瘍を確認する検査です。

5、大腸内視鏡検査
腫瘤、潰瘍の確認に行われる検査であり、同時にポリープの切除や早期がんの切除を行うこともできます。

6、移転の検査
腹部エコー検査やCT検査、血管造影検査で転移の有無を確認します。

【進行】
病巣の浸潤度合や、リンパ節転移の度合いによって分類されています。

1)0期
病巣部が大腸の粘膜部分にとどまっているものです。

2)Ⅰ期
病巣部が大腸粘膜下の粘膜筋層まででとどまっているものです。

3)Ⅱ期
病巣部が大腸の筋層を越えているが、リンパ節への転移のみられないものです。

4)Ⅲ期
リンパ節の転移が認められるものをいいます。

5)Ⅳ期
他の臓器への移転が確認できるものです。

【治療】
1、内視鏡的切除
開腹手術をすることなく、早期がんは内視鏡で除去できます。

2、外科的切除
進行がんの場合は、外科手術を行います。

3、補助療法
手術が困難な場合や、移転している場合は、放射線療法や化学療法、温熱療法、免疫療法、レーザー療法を行います。